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愛の流星 [コラム]

 大宇宙。そして漆黒のアスファルト。夜を飾る月と星。またたく星に願いをかけてみたくなることはある。神に救いを求めるように夜空を見上げてこう言った。「保証人になってくれ!」星は、何事もなかったかのようにまたたいているばかりだった。神頼みだなんて、いよいよ僕もヤキが廻ってきたのかもしれないな。願いごとなんていつも自分で叶えてきたはずだ。そんな自嘲気味の笑みをうかべるけれど、星を見上げるのは好きだった。そう、あの日に恋した女の子ベイベーがそうしていたように。アクセルをあければ僕の代わりにエンジンが咆哮を上げた。信号がかわった。そのまま僕はクラッチを手放していく。加速するアスファルトの上でも、それはまばたいていた。望みはたったヒトツだけ。ベイベー僕ら、しあわせになりたい。あの子は笑っていた。

 金が欲しいとかもっとモテたいとか連帯保証人になってくれとか、即物的で通俗的な願い事から「世界人類が平和になりますように」なんて変に悟りきったことまで僕らは星に願いをかける。叶えてくれるとか、叶えてくれないとか、どっちだっていいんだ。星がまたたくその下を、僕らは練り走っていく。願い事とガソリンを抱えて細やかに爆発するエンジンにしがみつきながら。それがきっと大事なことなんだって思う。届かないあの星に憧れるのは、別に欲しいからじゃないよ。それが今、僕の行き先を教えてくれるからだった。僕らは何処にいても、あの頼りない星明かりを探していた。そうさ僕ら、しあわせになるためにいくらでも願うことがある。

「星が見えないな」都会の夜空は今夜も、ネオンと排ガスでドス紫色に曇っていた。僕らの道しるべは夜空の向こう。別れも無く去っていったあの子も、今となっては何処でどうしてるのかなんて知らなかった。願いごとなんてないよ。それよりもしも星で口説けるのなら、一夜限りの泥沼センチメンタルな夜空がロマンチックなブレーンバスターをきめて、タッチも鮮やかに女の子ベイベーのフォールにまわろうというものだが、あいにくその手は使えないらしい。舌打ちをしたそんな時、雲の隙間で星が流れた。一本二本生えただけで大喜びしていた純朴な少年の日の記憶がよみがえってきた。ちなみに最新の毛生え薬だけじゃ大人になれなかった。そしてフサフサになった今、一体何をしてるんだ。こんなところで。僕は。何をしてるんだ。曇った夜空の下で。あの星明りも、あの子のことも忘れたままで。どーしちまったっていうんだ。昨夜未明もレンタルで新作料金が半額だからといって仕事ほっぽらかしてガンダムSEEDデスティニーDVD4枚16話分を徹夜で見ていた。朝の光がまぶしかった。何をしてるんだ僕は。交差点の真ん中で、こんなことをしていて、僕はしあわせになれるっていうのか?

 星に願いをかけてみる。

 忘れてたよ。僕には願うコトがあった。そしてアクセルを開けて今夜も見えない星の下をぶっとばしていく。そうさベイベー、今もまだ、待っててくれているのか?夢の続きが見たくなったのさ。野暮なことは聞かないでほしいぜ。

 もちろんガンダムの方だ。

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